銅需要は増加が見込まれる
今後数十年にわたり、銅需要はいくつかの要因により大幅に増加すると見込まれている。これには以下が含まれる:
世界的なエネルギー転換 – 銅は、風力タービン、太陽光パネル、電気自動車(EV)といったクリーンエネルギー技術に不可欠な素材である。
技術の進歩 – 銅はコンピューター、ノートパソコン、スマートフォン、データセンターなど、テクノロジー分野の幅広い領域で使用されており、デジタル化と接続性の高まりが需要を押し上げる可能性が高い。
新興国の成長 – 中国やインドなどの新興国は、先進国と同水準の高い生活水準の実現を今後ますます志向しており、これが銅需要の拡大につながる可能性が高い。
世界経済の成長 – 今後数十年にわたり世界経済が成長を続け、電気配線や建設資材への需要が高まるにつれて、銅の需要も拡大するはずである。
再生可能エネルギーにおける銅の役割
銅はクリーンエネルギーへの移行において重要な役割を果たすとみられる。優れた導電性により、銅は電力損失を最小限に抑えて送電することができる。そのため、再生可能エネルギーシステムの効率を最大化する助けとなる。また、銅は耐久性が高く耐腐食性にも優れたコモディティである。したがって、再生可能エネルギーシステムがしばしばさらされる過酷な環境にも適している。さらに、銅は100%リサイクル可能であり、何度でも再利用することができる。これは持続可能なエネルギーシステムを構築する上で重要な特性である。
再生可能エネルギーのエコシステムにおける銅の用途

各国・企業が再生可能エネルギー技術への投資を拡大するにつれ、銅の需要は高まる見込みである。国際エネルギー機関(IEA)によると、再生可能エネルギーへの移行により、2023年から2040年にかけて世界の銅需要は追加で10,000千トン押し上げられると見込まれており、需給ギャップを埋めるための銅鉱山生産の拡大に対する需要も一段と高まるとみられる。
電気自動車(EV)ブームにおける銅の役割
銅はEV革命においても重要な役割を果たすことになる。従来のガソリン車が使用する銅の量が約20~25kgであるのに対し、EVでは約80~85kgの銅が使用される1。今後、電気自動車への乗り換えが進むにつれ、銅の需要は大幅に増加する可能性が高い。国際エネルギーフォーラム(IEF)によると、EV由来の需要を満たすためには、多くの新規銅鉱山の開発が必要になるという。
EVにおける銅の用途

テクノロジー革命における銅の役割
今後、人工知能(AI)の台頭により、世界中でデータセンターの数が大幅に増加すると見込まれている。これは銅の需要を押し上げる可能性が高い。コンピューター、サーバー、ケーブル類が詰まったデータセンターは、その建設・稼働に多量の銅を必要とする。これらの施設はエネルギー消費量も大きく、発電・送電の面でも銅が必要とされる。BHPによると2、データセンターにおける世界の銅使用量は2050年までに6倍に拡大する見通しである。したがって、このテクノロジー分野は主要な需要ドライバーとなり得る。5G網もまた、銅需要を左右する重要な要因となり得る。4G網と比較して、5G網ははるかに高密度な基地局を必要とする。そして、いずれの基地局も配線、接地、各種部品に銅を必要とする。さらに、5G網上で稼働するIoT機器やロボティクス機器も、相当量の銅を必要とする見込みである。
銅の主要消費国は?
銅はどのように生産されるのか?
銅の生産は、鉱石から銅を採取し、純粋な金属へと精製する多段階のプロセスである。主な工程は以下の通りである。

銅鉱山株に投資するメリット
銅鉱山株への投資には、銅そのものへの直接投資と比較して、いくつかの潜在的なメリットがある。これには以下が含まれる。
オペレーティング・レバレッジ – 銅鉱山会社は、生産規模の拡大や操業効率の改善によって収益性を高めることができる。投資家にとって、これは銅価格の単純な値上がりを上回るリターンにつながる可能性がある。
企業成長 – 鉱山会社は、戦略的な買収、新規鉱山の開発、新たな鉱床の発見を通じて成長することができる。この成長ポテンシャルは、コモディティへの直接投資では得られないものである。
探鉱アップサイド – 鉱山会社が大規模な新規銅鉱床を発見した場合、その企業価値は大きく上昇する可能性がある。
配当支払い – 多くの銅鉱山会社は配当を支払っており、投資家にとって総合的なリターンの押し上げ要因となり得る。
投資のしやすさ – 鉱山株への投資は一般に、銅を直接保有し、現物商品の保管・保険といった複雑な問題や先物取引に対応するよりも容易である。
Themes Copper Miners ETF
銅鉱山株へのポートフォリオ・エクスポージャーを求める投資家にとって、Themes Copper Miners ETF(COPA)は検討に値する選択肢となり得る。本ファンドは、銅採掘、探鉱、精製、ロイヤルティから収益を得ている企業を選定するBITA Global Copper Mining Select Index(BGCMSI)への連動を目指す。
脚注:
1Metelec、「The power of copper in electric vehicles」、2024年2月16日時点
2BHP Insights、「how copper will shape our future」、2024年9月30日時点


